2005年03月14日
■ Com o pé no forró / Toninho Horta
前作から6年ぶりの、トニーニョ・オルタ名義のアルバム。らしい。これって3rdアルバムってことになるのかなあ?今ひとつわからないけど、まあいいか。
僕が今までに紹介したこれとかこれとはまた違って、強烈な個性が出ているようなものじゃないんだけど、やっぱりトニーニョ節。こちらは大所帯の生バンドの楽しさが伝わってくる、すてきなアルバムです。
2005年02月25日
■ MARCOS VALLE (1974) / MARCOS VALLE
以前に紹介したマルコス・ヴァーリの72年作品「VENTO SUL」の次のアルバムがこれ。ズバリ「MARCOS VALLE 」のタイトルはもっと前にもあったが、これは74年作。
前作に比べてポップな印象で、アレンジも豪勢なストリングスやコーラスで、ロックオペラ的に盛り上がる。どちらも同じくらい好きですが、一般におすすめできる(?)という点では上でしょう。
これは勝手な僕の印象なんですが、スティービー・ワンダーのアルバムで言うと VENTO SUL がインナービジョンズ、MARCOS VALLE (1974)がファースト・フィナーレって感じでしょうか。まさにこのアルバムの後、マルコス・ヴァーリは自分のアルバムをお休みし、しばらくアメリカに渡って多方面での活躍となります。このアルバムのように充実した作品を作り終えたから次へ向かったのかな、なんて、事情を知らない僕は想像するわけです。そんな名盤なわけです。
2004年05月30日
■ BELEZA! BELEZA!! BELEZA!!! / TRIO MOCOTÓ
2004年。トリオ・モコトー再結成後の2枚目!メンバーは一人入れ替わってますが、こうしてキッチリ新作を届けてくれて感激。サイトの[entrar]からCDプレイヤーを模したウィンドウで全曲試聴できます。あと、この中で見られる前作のプロモビデオのアニメも必見!こんなんあったの知らなかったよ。
麻生雅人さんによる邦盤の解説には、「BELEZA!」はクレイジー・ケン・バンドの横山剣さんの「イイネ!」に近いニュアンスなので「イイネ!イイネ!!イイネ!!!」ってのがピッタリじゃないかなど、楽しい話が載っています。
30年以上前のファーストと同じ楽曲のカヴァーを新しいアレンジをやってたりして、これがまた興味深い。並べて聴いても違和感ないうえに…焼き直しとか、そんなんじゃないことは聴けば分かる。結成は60年代ですよ?これはもう脅威です。
(・∀・)イイ! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイイ!!!
■ SAMBA ROCK / TRIO MOCOTÓ
なんと21世紀に入り再結成された、トリオ・モコトーのオリジナルメンバーによるニューアルバム。本国でのタイトルはサンバ・ホッキ。
これが発売された時は、てっきりトリオ・モコトーはずっと活動していたのかと思っていた。それほど、このアルバムのサウンドは、それまで聴いたことのあったトリオ・モコトーそのものだったのだ。近年よくあるロックバンドの再結成とはイメージが全く違う。これが26年ぶり!?
昔のままにエネルギッシュなだけではない。制作当時のハヤリだった、ダフトパンクばりのボコーダーヴォイスのボーカルが入っていたりするんだけど、全く浮いた感じもなく、かっこ良く消化されているあたり、昔から何でもミクスチャーしてきた彼らの懐の深さだろうか。ジョビンの三月の雨のメロディーを、クィーカでフルコーラス演奏しきるという名手ぶりも健在。
■ MUITA ZORRA ! / TRIO MOCOTÓ
71年リリースの、トリオ・モコトーのオリジナル・ファーストアルバム。
H-D-Hもびっくり、ストリングスも効いたノーザンソウル的なメロウサウンドに驚かされる1曲目〜ファンキーなカッティングギターも印象的な2曲目、そしてまだ無名だったイヴァン・リンスの楽曲による3曲目〜と、僕にはタマラン展開が続きます。
ちなみにイヴァンの Deixa o trem seguir のラストナンバーにもトリオ・モコトーが参加していて、モコトー節が陽気に炸裂して盛り上げています。彼らが入るだけで、なんであんなになっちゃうんだか(笑)